オリコの状況
オリコはみずほ銀行グループですが、過去には経営悪化した時期もありました。しかしながらオートローン、割賦販売に強い企業であるため、過払い金請求の経営に対する影響は限定的であるため、現在は回収までの時間も他社と同じで、過払い金請求できる方には満額回収が可能です。カード会員数も1,000万人を超えており、過払い金請求が可能な方も多いと思います。平成28年度の決算書では利息返還引当金の明記がされていませんが、前年度から推測すると過払い金請求の引当金額は、三菱UFJニコスの3分の1でした。
これは、ローンやサブリース物件の家賃の引き落としのため、提携カードを利用していて請求できない方が多いのではないかと思います。令和3年度決算では、160億円が計上されており、前年度から40億円引き上げとなっています。ローンなどの支払いされていても、借り入れをしていたことがある方は、過払い金無料調査はローンに影響しませんのでご相談ください。
オリコに過払い金請求ができる方
・平成19年以前からオリコカード、アメニティで借り入れをされてきた方。
・オリコの金利が25％～27.6％であったため、その後、約定金利が18％以下になった後に完済された場合でも過払い金が発生しており、現在も残債務がある方でも多くの方で過払い金が発生しているでしょう。
・キャッシングされていた方が返済が難しくなり、債務の返済方法の契約(お客様サポートプラン)を手続きされた方も過払い金請求ができます。
・オートローンなどの返済が終わっていなくても、過払い金無料調査をすることで、取引の分断で時効などの主張がされないうちに過払い金請求ができるよう、オートローンを早めに完済するとかの検討が可能になります。
・以前に完済された方の場合、最終取引日から10年以内に過払い金請求をしないと時効となりますので、「平成19年以降にオリコに完済した」、「10年以上オリコに返済している」などありましたら、お早目にご依頼いただければと思います。
過払い金調査・過払い金請求のご依頼
手続きのご依頼されるには、請求書などは必要ありません。ご印鑑と本人確認書類があればご依頼可能です。過払い金の調査は無料で行っていますので、取引履歴を取得し、時効や利息制限法内での貸し付けで請求できない場合は、一切費用がかかりません。
取引履歴の開示
司法書士三宅総合事務所の過払い金の無料調査で、オリコに過払い金調査の通知を送付して開示まで、令和4年時点では、3週間程度となっています。取引履歴は貸付と返済の各明細書が送られてきます。約定残高や利率の記載もないので、明細では過払い金の推定もしにくいです。そのため、過払い金計算をする必要があることや、取引に分断での時効がある場合は時効援用の書面も同封されていることがあるため、ご本人様が取引履歴を請求された場合、ご相談いただければと思います。
過払い金請求のメリット
返済中の方もオリコに過払い金請求をすることで、借金生活に解決への道筋をつけることができます。完済後の場合は、信用情報機関に掲載されることもなく、苦労が報われます。
過払い金請求
司法書士三宅総合事務所で過払い金請求をしましても任意での請求では過払い元金の6割にしかなりません。そのような金額では和解できないため、裁判での回収となります。以前であれば裁判をしても、リボ払いの取引であれば、特に主張も無く、和解提案は7～8割程度ですが、最終的には端数カットで過払い利息込みの98％ほどで3ヶ月後の入金で和解していました。
現在では、裁判をすれば1回目の期日から2週間程度で、返還日までの利息も加算して和解提案があり、3ヶ月から5ヶ月以内での返還で決済が取れます。オリコの和解形式は、簡易裁判所では和解に代わる決定手続きにより、訴外和解は認めていませんので、裁判所によっては2回目も出頭をする必要があります。
オリコの過払い金請求で注意すべき点はリボ払いでは無く一回払いの取引があると一連計算ができず、10年以上前に発生している過払い金は時効にかかっていると主張されることから、リボ払いと一括払いで過払い金充当合意で一連計算が認められるかどうかが争点となります。
裁判の委任状にご署名
140万円までの請求であれば通常は訴訟をして回収していますので、裁判の委任状にご署名いただいています。140万円を超える場合には、地方裁判所での扱いとなることからご本人の事情により、裁判をしないことになれば任意での回収となります。
過払い金請求でのデメリット
完済後の方は信用情報機構に掲載されませんが、他の多くのクレジット会社と同様カードは使用できなくなります。返済中の場合は、和解成立まで信用情報機構に債務整理の情報も掲載されます。
