オリコカードの過払い金のご相談（返済でお困りでも過払い金が発生していました）

ブログの閲覧ありがとうございます。兵庫県川西市の司法書士三宅総合事務所です。

最近、当事務所でセディナ（ＯＭＣ）カードで昭和の頃からの借入の方が毎月、来られていますが、今回、オリエントコーポレーションでも平成2年からのお借入れの方から長年払っていることから、借金が無くならないかと過払い金調査をお受けしました。

本件においては、立替金、借金に100万円の遅延損害金も含めて、170万円もの債務がありました。

ショッピングなど立替金債務がある状態で、過払い金請求をすると、信用情報に影響しますが、最終的に過払いで和解が成立しますと、事故情報も消えますので、債務がある方でも過払い金があるかもと思われる方がおられれば、当事務所の過払い金専用ダイヤル0120－316－855にお電話下さい。

 

オリエントコーポレーションでは、過払い金が発生するオリコカードとアメニティという2つのキャッシングカードがあります。オリコカードが通常のクレジットカードですが、非常に高い金利でした。アメニティはキャッシング専用ですが、こちらの方が金利が低いです。

 

オリコカードの金利の推移　　

	平成6年12月まで	平成11年5月まで	平成19年4月まで	平成19年5月以降
利　息	３６％	２８．８％	２７．６％	１８％

 

36％の金利は、通常4～5年で過払い金が発生する高金利です。

クレジット会社の中でも高金利のOMCカードでも昭和の頃でも28.8％の金利であることから、オリコカードの金利の高さがわかります。

ちなみに29.2％の金利の場合で、7年の取引で過払い金が発生しますので、オリコカードの36％の高金利は街金並みです。

36％での借入れ、返済の取引をしていれば、約定では、50万円などの残髙がある場合、毎月1万5000円もの利息を返済する必要がありますが、利息制限法で引き直し計算をすれば、1ヶ月7500円の利息を返済すれば良いことになります。多く払った利息は元金に充当しますので、翌月には7300円などと払うべき利息も減っていきます。その結果、4年ほどで残高が0円となり、それ以降は、過払い金が発生していきます。したがって、過払い金が発生すれば、月に1～2万円の追加借り入れがあっても、それよりも毎月の約定返済額が同額かそれより多いことから（約定残高では50万円であれば返済金額は2万円になります）、毎月、過払い金が増えていきます。

金利が下がる平成6年12月までの取引期間がどれだけあるかで、その後の過払い金も大きく変わってきます。本件では過払い金が発生するようになった平成6年8月に約定では36％の金利での返済でしたことから、約定通り払っていたら、平成15年ころには、完済になっていたと思われます。

オリコから開示された元金と利息別の入金履歴では１万円を借りても３年間は利息のみの支払いでしたので、元金が減らない履歴でした。

そのうえ、本件では、平成7年から1年間、支払ができていなかったことで、その間、損害金のみが増えたことで、平成8年以降は、1万円の返済が続いていても、損害金に充当され、全く約定残元金が減らず、増える一方となりました。そのため返済をしても完済が見えないことになりました。

その結果が最後の借入が平成7年ですが、少額ながら令和5年まで返済をしてこられたことになりました。

今回、取引履歴を請求して、平成4年8月以前の借入額が返済額をもとに推定計算をすると（オリコの社内データ上、同月以前は、貸付日のデータが廃棄されていますが、返済額は返済日と併せてデータの開示がされます）、平成6年から過払い金が発生しており、最終的に過払い金請求の過払い元金の額よりも過払い金の利息の方が多い結果となりました。過払い金よりも利息が多いことは当事務所で初めてのこととなります。こういったことは、他の事務所様でも珍しいことと思います。

 

これから提訴を進めていきますので、結果は、追ってアップします。

 

本件の結果は、オリコも長年の延滞状況に管理費用がかかったようで、和解交渉でも相当、難を要しました。最終的に過払い金は109万円で決着となりました。

オリエントコーポレーションの過払い金でご相談ならば、川西市の司法書士三宅総合事務所にご相談下さい。

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